打たれ強くなるための読書 東郷雄二
毎日のように本を読んでいるあなた、
あなたは今の日本においては圧倒的な少数派なのですよ。
もはや絶滅危惧種に分類されるといってもいいかもしれない。
はは、絶滅危惧種か、うまいこというな。
でも、隠れ読書家はけっこういるぞ。
なんてったって読書家は謙虚なのである。
さて、打たれ強くなるための読書とは何か。
それは、著者はこのようにいう。
では、「知的に打たれ強い」とはどういうことだろうか。
それはいろいろなことについて知識を豊富に持っていて、議論で常に相手を言い負かすということだろうか。
いや、そうではない。それはひと言でいうと「正解のない世界に耐える」ということであり、ビター・チョコレートのように苦み走った大人の態度なのだ。
そして、こう忠告する。
本書でお勧めするのは「ホネのある本」を読むことで、「自分と格闘する」ことであり、そのための魔法の呪文などというものはこの世に存在しない。
だから本書を読んですぐさま「知的に打たれ強く」なるなどと考えてはいけない。
(中略)
本に書かれていることを鵜呑みにして、すぐさま効果を期待するという態度そのものが、「知的に打たれ弱い症候群」のひとつなのである。
確かに、この世の中正解のないことだらけだ。
「正解のない世界に耐える」ことで、強くなれそうな気も、する。
なるほど「ホネある本」か、
絶滅の危機に耐えながらも、
本を読むしか、自らに何かを取り入れる手段のない読書家として、読んでやろうではないか。
(一)本は見つけた時に買え
(二)買うか買わないか迷ったら買え
(三)値段を見ないで買え
読書は、楽しい。
著者の勧める「ホネのある本」に挑んで、
がちがち噛み砕いて、自分の血となり骨となるようにしたい。
追記
読書法関連記事集めたよー
絶滅の危機に耐えるためには、読書法を知って、武器にするのだ。
*おすすめの読書術の本あります
tetuneco.hatenablog.com