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毒見師イレーナ 映画にならないのが不思議でならない

毒見師イレーナ  マリア・Vスナイダー(ハーパーBOOKS) 

 この本書いたのどんな人?

ペンシルバニア州フィラデルフィアで生まれ育つ。気象学に興味を持ち、大学に進んで学士を取得。その後、気象学者となったのち小説家に転身した。『毒見師イレーナ』はNYタイムズベストセラーリスト入りを果たし、一躍人気作家の地位へと彼女を押し上げた。表紙の少女の表情と「毒見師」という言葉に、ハッとさせられました。

2016年3月に、次回作が発売されたみたいなので、これからがますます楽しみな作家さんです。 

 

内容は?

アマゾン様の内容説明によりますと・・・

ある殺人を犯した罪で死刑囚となった少女イレーナ。ついに絞首台へと送られる日を迎えるも、そこで思わぬ選択肢を与えられる―今すぐ絞首刑か、それとも、国の最高司令官の毒見役になるか。だが毒見役を選んだイレーナを待ち受けていたのは、逃走防止の猛毒だった。かくして少女は毎日与えられる解毒剤なしには生きられぬ身体に。わずかな生きる希望に賭け壮絶な日々に立ち向かうが…。

   (マリア・V・スナイダー (まりあ・ぶい すないだー)|プロフィール・連載・記事|クリエイターと読者をつなぐサイト cakes(ケイクス)

 

と書かれておりまして、毒見師という役割の過酷さといいますか、暗殺劇があったりとかの憎悪劇かなと思っていたのですが、それが読んでみたら、全然違っていました。

 

この本は、かなりしっかりしたファンタジーノベルです。

全くもって、嬉しい誤算でした。

 

この本では、魔術師が物語の重要な意味を持っています。

毒見師というのは、単に主人公の職業であるだけでして、全体の一部でしかありません。

ただ、なぜ毒見師にならざるを得なかったのかについては、後々、重要なポイントとなってきます。

 

毒見師の修行、城の中の人たちは敵なのか味方なのか、魔術師の登場、国の存亡、そして恋もあります。とにかく盛りだくさんの大人向けファンタジーです(高校生以上かな?)。

 

 

私の感想

この本の面白さは、この本の原作を読み、すっかり気に入ってしまった結果、著者とブログで繋がって、翻訳することになったという翻訳者のエピソードからもうかがい知れます。

そのブログはこちら↓

youshofanclub.com

 

表紙は女子向けっぽいですが、ハリーポッターやナルニア国物語などの魔術系物語がお好きな男子にもきっと気に入ってもらえる作品だと思います。

 

いい感じで次回作へと繋がりつつ終わったので、次回作も楽しみです。

 

 

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