ザ・コーチ 谷口貴彦 (小学館文庫プレジデントセレクト)
この本書いたのどんな人
この本の著者を検索してみたら、公式サイトに経歴が載っていました。
色々な職業を経て、プロコーチとしてデビューされたそうです。
著者の公式サイトはこちら↓
公式サイトでは、著者のお写真も拝見できますが、色々な職業を経ていらっしゃるだけあって、何やら経験が刻まれたお顔のようにお見受けしました(単にシワがあるということではございませんよ。)。
著者のコーチングは、様々な職業や立場による経験が十分に生かされているのではないかと思います。
内容
この本は、冴えない営業マンが、ふと立ち寄った公園で出会った老人との対話の中で、 人生の目標を見出し、より良い自分を目指していく物語形式になっています。
著者は、冴えない営業マンとともに、読み手をより良い自分へと導いていきます。
とはいえ、目指すのは、他の誰かのようになることではありません。
それは、
人は、他の誰かに憧れて、同じようになろうとすると、その人にあって、自分にないものばかり見てしまいます。それで、結局は、そんな自分を否定することになります。
まずは、「夢」、「目的」、「目標」、「ゴール」、「ビジョン」と、進むべき道を描き出すための概念を、しっかりと捉えるところから始め、少しずつ「最高の自分」への道筋が見えてきます。
この本では、小さな一歩から、少しずつ取り組めるように書かれていますので、どんな人でも、「最高の自分」への手がかりが見つかると思います。
私の感想
コーチングというと、なんだか「一緒に頑張ろうぜ!」という暑苦しいものを感じてしまって、敬遠しがちな私。
この本も暑苦しいコーチが待っているのかと思いきや、待っていたのは、静かで暖かく見守るコーチでした。 そしてコーチは、私が本当にやりたいこと、目指すべき私の未来の姿を、少しずつ少しずつ見せてくれました。
本を読み終えた私は、この本の教えに従って手帳の後ろに、夢を100個書いてみましたが、22個しか書けませんでした。
今の若い人は、夢がないとよく言われますが、それは子供の時、純粋に叶えたい夢を大人に話すと、もっとちゃんとして夢を持てとか、そんな考えで通用するわけがないとか、馬鹿なことを言っているんじゃないとは、否定や批判をたくさん受けて、それが夢を語ることに対する恐れとか、嫌な気分を味わったといった、トラウマになっているのでしょうね。
私の夢が小さくなって、22個しか思い浮かべられないのは、歳のせいもあるとは思いますが、自分で自分の夢を否定し続けているせいでもあると思いました。
今はともかく、心をもっと自由にして、些細な夢でも100個を目指して書き出していくことから始めていきたいと思っています。
そのことで、自分の求めるものが見えてくるでしょうし、反対に、すでに満たされた夢の部分も認められて、私自身の肯定感も生まれてくるように思います。
そうして、「夢」を「夢」で終わらせず、残りの人生、最高の自分に向かって、歩いていけたらと思っています。