こんにちは、tetunecoです。
本を読んでいると、本の中から美味しい香りが漂ってくることや美味しいお料理に、お腹が空いてくることがあります。
私が読んだ、美味しい物語たちを集めました。
1
まぼろしのパン屋 松宮宏(徳間文庫)
この本は、3つの短編からなります。一つ目は「まぼろしのパン屋」、二つ目は「ホルモンと薔薇」、三つ目は「こころの帰る場所」姫路おでんがモチーフです。
私はパンが好きで、そして本が好き。それでもう、タイトルと装丁に惹かれて、この本を買いました。
本と食べ物の相性って、とってもいいのかもと思えてならない作品です。
私の感想はこちらです↓
パン・ホルモン・おでん おいしいは幸せを運ぶ - 本を読んで社会をのぞき見
2
侠飯 福澤徹三(文春文庫)
どこにでもいそうな就活中の何をやったらいいのかわからない系の大学生男子が主人公です。
漫画の「クッキングパパ」と「夢をかなえるゾウ」を足して、ぐるぐるっとまとめて、ヤクザっぽいクッキングパパと男子大学生が、いろいろあって、美味しいもの食べて成長しちゃうという感じです。
ですが、この本、結構良かった。ああ、食べたい。
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男が作る侠飯(おとこめし) こりゃ飯テロ本だね - 本を読んで社会をのぞき見
3
あん ドリアン助川
この本は、「あん」を作りつつ主人公は成長していく・・・というありきたりな内容の本ではありません。
ハンセン病を取り巻く社会問題も織り込まれているのです。
でも大丈夫です。二人が作る「あん」が甘すぎず、しつこくなく、優しいように、この本が取り扱うテーマが重たいものでありつつも、物語は、重すぎず、暗すぎず、優しく暖かく描かれています。
その美味しいものを口一杯にほおばる時の幸せな気持ち。
この本を読むと、そんな幸せな気持ちでいっぱいになって涙が溢れてきます。
鬼の目にも涙です。おすすめです。
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あん 餡子のあんです 優しくって泣いちゃうんです - 本を読んで社会をのぞき見
4
孤独な夜のココア 田辺聖子
人恋しい夜、一人の部屋で飲むココア。あったかくて予想以上に甘く濃い、あのココア。
この本は、甘く切ない、暖かくて、登場人物のすべてが愛おしい。
まさに田辺聖子ワールド。まるで読むココア。
そして、不格好になってもいいって開き直って、恋に前向きになれる本だ。と思う。
恋をお休み中の人にもおすすめです。準備運動にいいよ。
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孤独な夜のココア ただいま恋愛準備中 - 本を読んで社会をのぞき見
5
残るは食欲 阿川佐和子(新潮文庫)
この本は、雑誌「クロワッサン」に掲載されている食べ物に関する連載読み物をまとめたエッセイ集です。
どれもこれもおいしいものを、食べたり、作ったり、ふるまったり、戴いたり、思い出したりするお話ばかりです。
人間の欲求には、いろいろあるけれど、「残るは食欲」なのだろう。美味しいものを美味しく食べることができて、それ以上、何を望もうか。
詳しくはこちらを↓
我に残りしは食欲なり 美味しく生きていたいだけ - 本を読んで社会をのぞき見
6
ときどき旅に出るカフェ 近藤史恵(双葉社)
職場と家の往復の毎日を過ごす主人公が、ある日ふらりとカフェに立ち寄ったカフェの店主は、偶然にも、主人公の職場の後輩だった女性でした。
旅をテーマにしたそのカフェでは、月の初めの数日をお休みにして、世界各国の旅先で見つけた美味しい飲み物やお菓子をカフェで提供しています。そこは、一口お菓子を頬張ると、遠い異国を思わせ、心身ともに解放されるような、そんな素敵なカフェ。
この本の物語は、主人公、店主そしてカフェに集まる人々の日常を描いた美味しいお菓子を食べたりするだけのほっこりした物語かと思いきや、ちょっとした謎解きもあり、楽しい作品です。
私の感想はこちら↓
以上、6冊でした!美味しいは心を満たす!
*私のおすすめの本リスト