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図書室にまた行きたくなる 私もあなたの司書になりたい

図書室のキリギリス 竹内真 (双葉文庫) 

 

 この本書いたのどんな人

この本の著者は、作家さんですって、当たり前か。 

著者自作と思しきブログ?がありましたので、こちらを覗いてみてください。↓

TAKEUCHI Makoto Website

この頃更新はされていないようですが、愛犬の写真や、著者が自作したというチェスの駒の写真もあって、なかなか楽しいブログです。

 

内容

友人のつてで、高校の図書室で「なんちゃって司書」を務めることになった主人公。
主人公は、司書の仕事は初めてながら、司書の教師や図書委員、前任の司書に助けられて、少しずつ司書らしくなっていくとともに、学校の謎、善人の司書探し、夫の失踪の謎を解き明かしていきます。
 
学園ミステリーの部分も読んでいてとても楽しいのですが、更に物語の中で、文化祭に本のイベントが開催されていて、おすすめの本を発表するブックトーク、同じ本について語り合うブックテーブルの様子がものすんごく楽しいです。
 
さらに、この本の最後には、この本の中に登場する本についての、著者の書評が付いていますので、読みたい本にも出会えると思います。 
 
 
 

私の感想

 
主人公は、司書の資格も経験もない自分が、どうして司書として採用されたのかを、後で校長先生に尋ねた。
 
校長先生の答えは、主人公が書いていた書評ブログを読んで、こんなふうに本の感想を書いている人なら、生徒たちにも楽しく本を勧めてくれるのではないかと思った、というようなことだった。
 
書評ブログを書いているものとしては、なんとも嬉しいストーリーだ。
 
他にも、この本は、物語の舞台のほとんどが、学校の図書室内で進められ、本の好きな子も、そうでもない子もそえぞれがそれぞれの立場で本と触れ合っていく。
 
本好きの本好きであるがためのあるある満載のこの本は、本っていいなぁって、心から思う本でした。 

 

 * おすすめのミステリーあります

tetuneco.hatenablog.com