死者は空中を歩く 赤川次郎(徳間文書)
この本書いたのどんな人
何を今更と言われそうだが、赤川次郎さんについても調べてみました。
そして調べてびっくり
1978年に当時主に社会派ミステリーを発行していた光文から出版された『三毛猫ホームズの推理』が異色作としてヒットし脚光を浴び、12年のサラリーマン生活を終え、30歳で専業作家となる。その直後に『セーラー服と機関銃』を発表した。
2006年8月に作家生活30年を迎え、執筆作品は480作に達した。その後も著作数は増え続け、2008年には500作、2015年には580冊を突破した。著作の累計発行部数は2015年時点で3億3000万部を超えており、2015年現在、この発行部数を記録した日本人作家は赤川しかいない。
それにしても、改めて調べてみた、(違うって叱られそうだけど、)赤川次郎さんって、イチローみたいにすごい人なんだな、と思った。
内容
大金持ちの屋敷の主人、父や大金持ちの暮らしに嫌気がさして飛び出した娘とその素朴が取り柄の娘婿、計算高い弁護士とその妻でありつつ屋敷の主人の不倫相手、ヤクザ、異常犯罪者、職場の金を女に貢いだ男と貢がれた女、保険屋、スットコドッコイな警察官3名、屋敷を取り仕切る奉公人の女、詐欺師たち。
これらの登場人物が、屋敷によって集められ、また引き寄せられるように集まり、屋敷の主人の行方不明に始まり、一人、また一人と死んでいく。
そこで、探偵役を務めるのは、のんきが取り柄の娘婿。
警察官はどいつもこいつもスットコドッコイばかりです。
そして、浮気している人が2名、お尻の軽い女が1名いて、なかなか風紀も乱れております。
そんなわけでこの作品は、ユーモアを織り込んだ、なんとも脱力感ある作品です。
私の感想
新装版の表紙に惹かれて、久しぶりに赤川次郎作品をチョイスしました。
若かりし日に読みふけった赤川次郎作品ではあるが、今となっては、どの本を読んだのかもうさっぱり思い出せない。
うっすらと記憶しているのは、三毛猫ホームズシリーズ、三姉妹探偵団シリーズ、そして幽霊シリーズだ。
赤川次郎作品は、どれもうら若き女子が読んでも安心・健全な作品ばかりと思っていたのだが、どうも違うらしい。
この本では、少々風紀が乱れているようだし、少々セクシャルな描写もある。
どうやら私は、うら若き乙女のカンで本を選んでいたようである。
さて、久しぶりの赤川次郎作品。
1979年の作品というせいもあるだろうが、登場する女の喋り方が甘ったるい。
この感じが、読んでいて一番懐かしかった。
見ると三毛猫ホームズシリーズは2015年7月時点で、50冊に到達したという。詳しくはこちらを↓
いつか、隠居生活に入ったら、大人買いならぬ、50冊まとめてKindleおばば買いをして、本と猫とで暮らしたい。
* おすすめ本リストあります