世界を変えた10冊の本 池上彰 (文春文庫)
この本書いたのどんな人
池上彰さんを知らない人はいないのではないか、と思うくらい、毎日のようにどこかのテレビに写っています。
気がつけば、彼にテレビが乗っ取られたみたいになっています。
なぜだかみんな、池上彰さんが好きですよね。
公式ファンクラブがあるみたい↓
調べてみたら、
日本のジャーナリストである。東京工業大学特命教授、信州大学・愛知学院大学特任教授、京都造形芸術大学客員教授、名城大学教授、特定非営利活動法人「日本ニュース時事能力検定協会」理事、毎日新聞「開かれた新聞」委員会委員。
かつては日本放送協会で、社会部記者やニュースキャスターを歴任。記者主幹だった2005年で退職したことを機に、フリーランスのジャーナリストとして各種メディアで活動している。
(池上彰 - Wikipediaより)
彼は、ジャーナリストに分類されているんだね。
内容
この本では、著者が世界を変えた本10冊を選び、それぞれの本の内容の解説はもちろん、その本が書かれた歴史的背景や、その本が世界に与えた影響まで、丁寧に解説されています。
その10冊は、「聖書」や「コーラン」、そして、マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの論理と資本主義の精神」、カール・マルクスの「資本論」など、一般人が簡単に読むことのできない本が殆どです。
池上彰さんならではのわかりやすさを追求したような文体で、タイトルを聞いただけでもうんざりするような本でも、不思議とわかったような気になり、最後まで読ませてくれます。
私の感想
時々しかテレビを見ない私でも、彼の活躍は幾度となく目にしています。
その語り口調は、優しく明るく、そしてハキハキ、なんだかいい人そのもので、どうも信じられない。
いい人を見たら疑えが、私のモットーだ。
そんなこんなで、これまでずっと池上彰さんは、見るのも読むのも、できる限り遠慮していたのだが、このところ数冊読む機会があった。
池上彰さんのあの声と、あの話し方が、私の耳にこびりついているのか、彼の本を読んでいると、もうほとんど彼口調をそっくりに再現している私がいた。
そうして、内容的には難解な本が取り上げられているにもかかわらず、池上彰調の淡々とした語り口調で、わかった気がしてくるから不思議だ。
それにしても、歴史の変わり目には、人々の思想を変える本があるのだなあと、この本を読んで感心することしきり。
この本そのものも、多くの人に気づきを与えているのだろうなあ。
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