置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子(幻冬舎)
この本書いた人どんな人
この本の著者は、ノートルダム清心学園の理事長をされています。
ノートルダム清心学園は、 ナミュール・ ノートルダム修道女会を母体としたカトリックの学園で、アメリカ、ヨーロッパをはじめ、世界中に多くの姉妹校を持っています。理事長あいさつ
18歳で洗礼を受けた正真正銘のカトリックの信者です。
HPでお顔も拝見させていただきましたが、優しげな方でした。
内容は
この本は、敬けんなカトリックの信者である著者が、神様から受けた言葉と著者自身の長年の経験から、
「第1章 自分自身に語りかける」では、
自分という存在について、幸せに生きていくにはどうしたらいいのかを語ります。
「第2章 明日に向かって生きる」では、
つらい日も前を向いて生きていくためにはどうしたらいいかを語ります。
「第3章 美しく老いる」では、
誰しも訪れる老いをどう受け入れて生きていくべきかを語ります。
「第4章 愛するということ」では、
大きな意味で人との接し方について語ります。
宗教的な優しい語り口調で、読み手の心に灯をともします。
私の感想
さて、私はというと、宗教的なことがちょっと苦手だったりします。
小さい頃は、教会へ毎週通って、「神様ー」なんてやっていたのに、いつからこうなったのかな。
ですので、この本では、神様の言葉がところどころで引用されていますが、私が読みたいのは、著者の言葉でした。
「きれいさ」はお金で買えます。美しさは買えません。それは、自分の生き方の気高さ、抑制ある態度、他人への思いやりの深さ、つまり、心の輝きとして培われてゆくものなのです。
幸せを他人まかせにしてはいけない。自分が積極的に動いて、初めて幸せを手に入れることができるのだ
時間の使い方は、いのちの使い方です。
嘆いた分だけよくなるのなら、いくらでも嘆けばいい。しかし嘆いた分だけ大きくなっていくのです。
人間は決して完全にわかり合えない。だから、どれほど相手を信頼していても、「100%信頼しちゃだめよ、98%にしなさい。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておきなさい」といっています。
この本は、著者が選んだ言葉の一つ一つを丁寧に並べて、綴られています。
この本を読むなら、ゆっくり時間をかけて一つ一つの言葉を受け止めるように読むと思います。
忙しい人なら、通勤電車などのちょっとした時間に、目次から気になる項目を探して、部分的にゆっくり読むといいと思います。
中には、拒絶反応が出て、すっと受け入れられない言葉もあるかもしれませんし、神様の言葉なんて、聞きたくない人もいるかもしれません。
それなら、その部分は読まなくていい。この本を読むことをやめてしまってもいい。
神様がいるなら、いつかまた必要な時に、この本を思い出して読ませてくれるんだろうなと思います。
こうして今この本を読むことになったのにも、私にとって必要な言葉が、この本の中にあるからなのかな。
それなら、私の必要な言葉ってこれじゃないかなって思う。
不機嫌は立派な環境破壊だ
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