こんにちは、tetunecoです。
安部公房さんの作品は、一度ハマるとなかなか抜け出せない、一種、独特な世界観がとても魅力です。
私の好きな作品10冊を選びました。
ぜひ読んでみてください!
1
砂の女(新潮文庫)
安部公房の代表作。
逃げ出すことのできない蟻地獄のような世界に男と女。
とにかく、砂、砂、砂で、読んでいるうちに、口の中がざらついてきて、喉渇いてしかたなくなる作品。
2
壁(新潮文庫)
壁に続いて、こちらも安部公房の世界観に浸れる作品。
凄まじい閉塞感に自分を重ねずに入られません。
3
箱男(新潮文庫)
主人公が頭に箱をかぶっているというできそうでできない設定。
究極の引きこもりだと私は思っている。
4
飢餓同盟(新潮文庫)
小さな田舎町の地熱発電の利権をめぐって、踊らされる滑稽な人たちを眺める。
最後には、読み手が、最後の最後に気が飢餓同盟の一員に引き込まれてしまう。
5
R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)
12編の短編集。
昭和30年前後に書かれたものとは思えない、現代をも映し出す作品も多く、いずれの物語も狂気に満ちた世界観に酔う1冊。
6
人間そっくり(新潮文庫)
SF作品に分類されるみたいだけれど、火星人を名乗る男と火星人を描く脚本家のなんともへんてこりんなお話。
7
無関係な死・時の崖(新潮文庫)
10編の短編集。 『人魚伝』がおすすめ。
長編から入って困惑した方も、こちらの短編集は、安部公房の世界に迷子にならず、堪能できると思います。
8
友達・棒になった男(新潮文庫)
戯曲作品が3作あります。
「友達」という作品は、現代日本に起きた実際の事件と酷似していて、予見していたかのようで怖いです。
9
第四間氷期(新潮文庫)
昭和45年の作品でありながら、コンピューターの特徴を的確に捉えらえているなんて、驚きだ。昭和45年当時に、この本を読んだ人たちは、どのように感じただろう。
10
他人の顔(新潮文庫)
顔を失った男は、仮面を被る。仮面の男は、自分なのか、他人なのか。
以上、10冊でした。
どれもこれも恐るべし、安部公房。
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