プロフェッショナル・ネゴシエーターの頭の中(東洋経済新報社)
この本書いたのどんな人
この本の著者は、中小企業のM&Aを手がける会社の代表を務めておられます。
懐かしい企業買収ドラマなんかを思い出したりしましたが、生々しい交渉の現場で、多くの修羅場をくぐり抜けてきた方なんだろうなぁと勝手に想像。
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内容
この本は、ビジネスパーソン向けの交渉術の本です。
著者は、
交渉とは、「立場や利害が異なる相手と何かを取り決めるために行うコミュニケーション」
と定義しています。
このところ、話し方・聞き方など、ビジネスにおけるコミュニケーション術の本が、多数出版されています。
この本では、単なるコニュニケションに止まらず、一歩進んだ、立場や利害が異なる相手との交渉術を、丁寧に解説されています。
本全体が、著者のM&Aにおける交渉術を基礎として書かれていますが、著者の定義する交渉術にあるような「何かを取り決めるために行うコミュニケーション」は、ビジネスマンに限らず、必要なスキルです。
全体的に、丁寧な解説で、取り組みやすい本だと思いますし、交渉において、相手に対する誠実さを重要とする著者の姿には、学ぶべき姿勢があると思います。
私の感想
私は、適度な譲歩で、長いものに巻かれて、妥当なところで治めるのが得意です。
つまり、交渉は苦手です。
この本にあるようなコニュニケーションとは、全く逆に位置しているのが私なのです。
著者は、交渉力について
強気で交渉できること、つまり、譲歩する必要がない状態(少なくとも、そのように交渉相手に思わせる)のこと
と述べています。
押し通すのではなく、引き下がるのでもない。
また、WinWinでもない。
望むべき結果をもたらすための交渉術。
この交渉術を身につけることができれば、もっと自分を譲らず見せられるような気がする。
そうして、私という存在を、周囲に認めてもらうような。そういう生き方に、活かしていきたいと思う。
* 働くあなたの未来のために