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【電子書籍】デメリットその5 装丁を楽しめない

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こんにちは、tetunecoです。

 

あなたは本屋をぶらぶらしています。何かいい本ないかなぁと、本を選んでいます。

さて、あなたは、何を基準に本を選ぶでしょうか。

 

作家さんで選ぶ。

タイトルで選ぶ。

書店員さんの手書きPOPで選ぶ。

装丁で選ぶ。

 

選ぶ方法は、いろいろあると思います。

 

 

私は装丁で選ぶ

私はというと、一番は、装丁だったりする。

本屋をぶらぶらする楽しいひと時に、おっと目を引く装丁に、心を奪われたら最後、その本を手に取るしかない。そうして、装丁から一体どんな本なんだろうと、思いをめぐらせ、期待感を楽しみつつ、レジへという流れです。

 

また、これまでの読書経験から、色合いというか、絵の感じというか、装丁が好みの本は、著者との相性も良いと思うのです。

昔は、レコードやCDを買うときに、ジャケットで選んで買う、ジャケ買いなんて言葉がありました。それなりに当たり外れはあるものの、本も同様に、装丁で選ぶというのは、好みの本に出会うことが多いと思っています。

 

 

Kindleでは、装丁はアイコンと化している 

 さて、Kindle本を買うときは、どうかというと、PCサイトにずらっと表示させて、装丁を眺めながら本を選んでいます。

なあんだやっぱり装丁で選んでるんじゃんと思われるかもしれません。それはそうなのですが、画面に小さく並んだ本たちは、PC画面上に並んだアイコンのような存在で、本の一部という感じがしません。

そして、そのアイコンから本の物語は始まることはないと感じています。

 

 実際、Kindle内の本を読む際に、ずらりと並んだ本の表紙から選ぶのですが、読む本を選んでポチッとしたら、1ページ目を開いた状態から始まり、装丁は表示されません。

Kindleにおける装丁の役割は、まさにアイコンと化しているのです。

 

 

私の一番好きな装丁はこれだ!  

ここで余談ですが、私の好きな本の装丁を披露したいと思います。

私の一番お気に入りは、この本↓ 赤い絹張のこの本です!

はてしない物語 上 (岩波少年文庫)

 

 

この本は、光の加減で赤と白の蛇が輪になっているように見えるように織られた、赤の絹張りで、この本の主人公が、本の中で、まさしくこの本と同じ装丁の本を読んでいるという設定になっています。

この本は、この装丁なくして、この本の世界に入り込み、この本を心から楽しむことはできないと思います。

 

Kindleであろうが紙であろうが、この本の物語は最高で、中に書いてることは同じですが、この本をKindleで買う人は、まずいないと思います。 

 

装丁を眺めることも、読書の一部だ

私はというと、装丁を眺めながら、本との出会いを求めてみたり、ページを開く前や、読書中に本を閉じるたびに、装丁と物語をリンクさせてみたり、著者の写真が載っていれば、この人はどんな人なのだろうと想像してみたりなどしています。

つまり、私にとって装丁を眺めることは、読書の一部なのです。 

ところが、Kindleでは、その装丁を眺める時間が、ほとんどありません。もしかしたらそのせいで、、本を読んだことが記憶に残りにくいのかなぁと思っています。

 

俺は(私は)、ブックカバーをしてるので、装丁なんてどうでもいいよ、という方がいるかもしれませんね。

しかし、どうでしょうか。本を買って、すぐにブックカバーをしてしまう人でも、本のタイトルからは内容を思い出せなくても、装丁を見たらなんとなく読書体験がよみがえるということがあるのではないでしょうか。

 

 

 まあ、そんなこんなで、本当の出会いを大切にし、装丁を眺めたりするなど、本当愛着を持って接したい方には、Kindleはちょっと、本当の距離感があり、本の存在感んも薄くなる寂しい存在になるかもしれません。

 

 

*電子書籍 メリットとデメリット まとめ 

tetuneco.hatenablog.com

 

 

 

 

 

*読書してますか?オススメの本あります! 

tetuneco.hatenablog.com