もういちど生まれる 朝井リョウ(幻冬舎文庫)
この本書いたのどんな人?
この本は、「桐島、部活やめるってよ」を書いた方です。
映画化もされているので、「桐島、部活やめるってよ」をご存知の方も多いとおもいます。
また、この「〇〇、〇〇やめるってよ」というフレーズは、いろいろなパターンでアレンジされ、ツイッターやブログに度々登場しています。
著書、映画など、いろんな意味で、いろんな方向に影響を与えている方だと思います。
内容は?
この本は、大学生を主人公とした青春小説です。
短編が5つ、主人公がそれぞれ違っているけれど、微妙につながっていて、一話読むごとに世界が広がっていきます。
一種独特な感性で描かれているのか、これがいまどきの若者の姿なのか、それは私にもわかりませんが、不思議な魅力の若者像が描かれています。
私の感想
若い人たちの世界の広がりは、見ていて気持ちがいいものです。
彼氏がやきもちを焼いてくれないとか、好きな女の子がおんなこのを好きだとか、友達好きなあの子が髪型を変えたとか、友達に彼女ができたとか、母親に彼氏ができたとか、双子の姉がモテモテとかとか。
オレはふわふわの茶髪の方が好きだったし、チョーカーなんかでせっかくのきれいな首を隠さないでほしい。新しい男はオレと好みが全く違うみたいだ。だからしかたないんだ。
うん。若い若い。
若い人のキラキラした毎日は、どんな小さな出来事も眩しいです。
私にはもう細部まで見えなくなってしまっているようです、眩しすぎて。
恋はいくつになってもできると思う。大人の恋だってあるしね。
それは否定しないけど、青春は一度きりだと思う。それは当たり前で、若さは一度きりだから。
若さなんて、もう何も思い出さないし、何の未練もないけれど、それだけにきっとすごく貴重なんだな。
こういう眩しい本は、若いうちに読まなきゃダメだなぁとしみじみ。
仕方ないので、大人の恋でもします。
*おすすめ本リストあります