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本を読んで社会をのぞき見

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しみる切なさ 人間は生きてるだけで切ない

R62号の発明・鉛の卵  安部公房

R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫)

R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫)

砂の女
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壁↓
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箱男↓ 

箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)

読書メーターメモ 私ならサングラス一つで箱男と化せる)

ときて、この本。4冊目の阿部公房である。




これまでの3作品は、現実から離れているようで、どうもそうでもなく、

未来でも過去でも現在でもないような、

ふっと引き込まれるような世界観が漂っていたのだが、

今度は、近未来空想的なお話を集めた短編集で、

働くこと、食べること、

ついては生きることの動物的、ある意味機械的な一面


を描き出している。


ただまあ、

近未来的といっても、ロボットがなんかが出てくるとかそういうことで、
勝手に私が近未来的、といっているだけで、
結局のところ、形を変えて、人間という生き物を見せられる
という点では、これまでの作品とも変わらないのだろうと思う。


そして、
この長く続く景気低迷による社会不安に通ずる世界観があり、
そういう意味では、今読まれていい本なのかなぁと思う。


恋愛の切ないは、いくら切なくてもいいが、
労働者の切なさは、ほんと、身にしみる。しみるわ。


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