侠飯 福澤徹三(文春文庫)
この本書いたのどんな人
実は私、この著者の本を読むのが、この「侠飯」が初めてでして、暖かくて素敵な本を書く方なんだなあなんて思いつつ調べたら、
日本の小説家、ホラー作家、推理作家。日本推理作家協会会員。日本文藝家協会会員。てのひら怪談大賞選考委員。
あらら、ホラー作家さんでもありました。
むしろ、 ホラー作品の方が多いみたいです。
内容
どこにでもいそうな就活中の大学生男子が主人公です。
彼は、何をやったらいいのかわからない系の男子です。
そんな彼に、ひょんなことからヤクザな同居人ができました。
ヤクザな同居人は、なぜか料理上手でした。
まあ後は、漫画の「クッキングパパ」と「夢をかなえるゾウ」を足して、ぐるぐるっとまとめて、ヤクザっぽいクッキングパパと男子大学生が、いろいろあって、美味しいもの食べて成長しちゃうという感じです。
ドラマ化されたみたいです。
この本で作られている料理が、どんな料理なのか映像でも見てみたいです。
私の感想
内容のところで、どんな本か簡単にまとめすぎて、なんだそんな本かと思われたかもしれませんが、この本、結構良かった。
というのもこの本、ヤクザな感じ、大学生活のいろいろ、辛い就活、料理、男子の成長と、いろんな要素が込められているのだが、 それぞれの要素が、いいバランスで絡み合っていて、読み手の方で自然と全ての要素を楽しめるようになっているのだ。
全体的に、温かい雰囲気の本なので、この著者が書くホラー作品って、どんな感じなんだろうと、ものすごく興味が湧きました。
私の好きなホラー作品には共通して、どこか温かい感じのするものが多いので、もしかすると、この著者の書くホラーとも相性いいかもと勝手に考えております。
それにしても、こうしてブログを書きつつ、内容を思い出しているだけで、この本の中で登場人物たちが食べていた料理を思い出してしまう。
ネギ、醤油、七味唐辛子でつくるネギ丼
ああ、食べたい。
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