コーチングのプロが教える「ほめる」技術 鈴木義幸
〈NJセレクト〉 コーチングのプロが教える 「ほめる」技術 鈴木 義幸 日本実業出版社 2009-10-08 売り上げランキング : 13020
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コーチ紹介 | コーチ・エィ(COACH A) エグゼクティブ・コーチング・ファーム
さてこの本ですが、コーチングのスキルの一つ、アクノレッジメントについて学ぶ本です。
アクノレッジメントとは、「相手の存在を認める行為」、簡単にいうと人を褒めたり認めたりすることなんだそうです。
ここ数年、職場にいても、カウンセリングに始まり、マネジメント、ついにはコーチングまで、研修があったりします。
いつしか、私たちは、人と接し、人と働くその方法まで誰かに教えてもらわなければ、できなくなってしまったようです。
この本でも、「はじめに」で、上手く部下を動かせない悩める上司が登場します。
私も中堅どころですので、上司世代に入るといっていいでしょう。
私たち上司世代は、褒められずにここまできました。仕事も先輩の仕事ぶりを見て覚えてきました。入社時には、「同じことを二度聞くな」と言われたものです。
それが今や、部下を褒めましょう!となってしまった。
著者はトミー・ラソーダ監督の例を挙げてこういいます。
ほめるというのは、ただ、「すごい!」「すばらしい!」と美辞麗句を投げかけることではない、と。相手が心の底で、他人から聞きたいと思っている言葉を伝えて初めて、「ほめる」という行為は完結すると。
だから、彼は観察と試行錯誤を大事にします。
とにかく
ほめることは技術です。何気なく人がほめられるかというと、そんなことはありません。相手をよく見て、空いたが日々どんなことを思っているのかを洞察して、どんな言葉を投げかけられたいかを熟慮して、初めて「ほめ言葉」は発せられるべきものです。
なんだそうな。
私たち上司世代は、常に、上を見つつ、部下を洞察し、んでもってこれだ!という言葉で部下をほめなくてはいけないようです。
ほめるということは、簡単そうでいて、大変高レベルのコミュニケーション能力が必要であることはよくわかりました。
それにしても今や、上司が部下に気を使う時代なんだなあ・・・しみじみ・・・
「アクノレッジメントはいってみれば生き方ですから。二種類の人しかいないんですよ。 すきあらば人のアクノレッジメントをしようと思って生きている人と、いつ自分はアクノレッジメントされるんだろうとずっと待っている人と」
とはいえ、待っていても誰もほめてはくれません。
コニュニケーション能力の向上も期待できますし、まずは観察、そしてすきあらばほめるを実践していきたいと思います。
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