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本を読んで社会をのぞき見

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『渋江抽斎』森鴎外

渋江抽斎 (中公文庫)

渋江抽斎 (中公文庫)

こんにちは。お久しぶりです。

お久しぶりに書く本日記は、

ほとんど読み慣れない感じの本で、何を書いていいのやら、途方に暮れています。


というのも、この本、なんだろなこれ、

どこまでも人の時間の流れが淡々と綴られているのみ。

淡々としすぎていて、どうにもこうにも読むのがつらい・・・

波瀾万丈を地でいく私には、起伏のない人の時間に自分を乗せることができない。



だけどまあ、本読みとしては、手にした本を

道半ばにして閉じるのは、どうも忍びなかったりして。

手にした本には、とことん付き合い、著者と同じ時間を過ごすというのが、礼儀だ。

と思っている。

律儀なんだか、意地っ張りなんだか。


そうして、ついついくじけそうになるのだが、森鴎外の綴る日本語の美しさだけが、

私を次のページへと進めてくれる。


もはや、物語を読むのではなく、物語を綴る言葉だけを楽しむ始末。


私の人生だって、本にしたらきっと淡々としているんだろうけど、

たまには、こういう本を、これまた淡々と読んで、

苦行ともいうべき時間を乗り越え、一つ一つの日本語を大事に追うのもいいな、

なーんて、嘘っぽいことも考えてみたりする冬の午後なのでした。