- 作者: 三木成夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/03/05
- メディア: 文庫
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こころはどこにあると思いますか?
1 心臓 2 脳 3 その他( )
先日受けた講義で、ちょうどこんな質問があった。
あなたならどう答えますか?
私は、というと、3を選んで、
どこにもない、あるいは、私の身体のすべて と書いた。
そもそもこの問題には、こころをどう捉えるかが大きく関わっている。
数年前から、例えば指さき一つにしても、
私のこころなんじゃないかな、って思うようになっていて、
だから、こんな答えになった。
この本では、タイトルにあるとおり、
内臓、本文では、「はらわた」からくる感覚がこころを形成していると説く。
内臓からくる感覚が、私の気分を作りだすというのかな、
私が読んだ感じでは。
私の思うこころに、どことなく近いものを感じた。
そして、こころとは何だろうという問いは、
私とは何だろうという問いにどこまでも近くて、
この先もたぶん、
こころとは、これだ!って答えは出ないんだろう
と思うし、こころを探す学問には終わりなないだろうとも思った。
ときには、
こういう本を読んで、こころとは何かと、考えをめぐらせるのもいいだろう。