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『本は、これから』池澤夏樹編

本は、これから (岩波新書)

本は、これから (岩波新書)

「本は、これから」って、

なんだか、むしろ、「これから」なんてないかのようなタイトル、

に読める。どうかな。。



この本は、紙の本と電子ブックとの比較を、さまざまな分野の人が語る本だ。


こういう議論が、こうして一冊の本になるのだから、

どうやら、紙の本がなくなるかもしれない、本の将来はどうなるのか、

ということを危惧してやまない人がいるようだ。


私にしたら、人それぞれ好きな媒体を選べばいいんじゃないかな、

なんて思う議論だけど、そうはいかないのかな。



かくいう私は、もっぱら紙の本派で、この先も、

電子ブックは読まないだろうな、と思う。

(だからこそ、心配しなくても紙の本は有り続けると、

高をくくっていられるのであろうし、好きにすればいいやん〜なんて、

呑気にしていられるのだろう。)


なんてったって、私は、もちろんメールも利用するが、

紙の手紙も未だに書いているのだ。

こういう人間もまだまだいるはずなので、

本の「これから」なんて、探さなくてもいい、と思う。



そんなの家の「これから」とか、電話の「これから」とか、

私の「これから」とかとかと、ほとんど何も変わらない。


どれもこれもたぶん、なるようにしかならないのだわさ。

そこにあるものを読む、それだけなのだわさ。