- 作者: 池澤夏樹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 新書
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「本は、これから」って、
なんだか、むしろ、「これから」なんてないかのようなタイトル、
に読める。どうかな。。
この本は、紙の本と電子ブックとの比較を、さまざまな分野の人が語る本だ。
こういう議論が、こうして一冊の本になるのだから、
どうやら、紙の本がなくなるかもしれない、本の将来はどうなるのか、
ということを危惧してやまない人がいるようだ。
私にしたら、人それぞれ好きな媒体を選べばいいんじゃないかな、
なんて思う議論だけど、そうはいかないのかな。
かくいう私は、もっぱら紙の本派で、この先も、
電子ブックは読まないだろうな、と思う。
(だからこそ、心配しなくても紙の本は有り続けると、
高をくくっていられるのであろうし、好きにすればいいやん〜なんて、
呑気にしていられるのだろう。)
なんてったって、私は、もちろんメールも利用するが、
紙の手紙も未だに書いているのだ。
こういう人間もまだまだいるはずなので、
本の「これから」なんて、探さなくてもいい、と思う。
そんなの家の「これから」とか、電話の「これから」とか、
私の「これから」とかとかと、ほとんど何も変わらない。
どれもこれもたぶん、なるようにしかならないのだわさ。
そこにあるものを読む、それだけなのだわさ。