川端康成作品3冊目に挑戦したしました。
1冊目は、男女のいろいろ
http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20100101
2冊目は、怪談
http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20110211
で、今度は、京都が舞台の清らかなお話です。
どこを探しても、どこにも黒いものがない。
北山杉のまっすぐな木立、そのモチーフに裏付けられながら、
最後まで読み終えたとき、最後の最後まで登場人物や情景がいずれも清らかだったことに、
安堵と喜びを感じました。
著者本人のあとがきにもあるように、
京都の人に頼んでなおしてもらったという京言葉が、
なによりその美しさを彩っていて、ついつい声に出して読んでみたくなるから不思議です。
この本は、お話の流れもさることながら、
京言葉にやられたといっても過言ではありません。
私は、一応、生まれは京都なもので、京言葉に血が騒ぐのかな?
へえ。うち、この本好きどすわ。
ええ本どすぇ。あんさんも読んでみとおみ。