- 作者: 中野雅至
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2011/09/09
- メディア: 新書
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私は公務員である。
一言に公務員といえども、その種類は多岐に渡り、
官公庁は言わずと知れた、完全な縦社会、
見事に底辺の広〜い巨大ピラミッド構造となっていて、
もちろん私は、そのピラミッドのほとんど底辺の
ちっぽけなしがない公務員にすぎない。
この本では、公務員のサバイバル術を解説しているが、
広く、あらゆる公務員に有効というものでもなさそうだ。
というのも、その対象となっている公務員とは、
ピラミッドでいうと、頭頂部に近い、
そもそもサバイバルを生き抜く武器を
持っておられる方々を対象としているように思えるからだ。
つまりこの本は、
武器を持てる公務員が、
自らの武器をいかに使うかを解説する本だ
と私は思う。
では、私のような
何にも持たざる公務員にも活かせるサバイバル術はないのか?
というと、あるにはあった。
それは、とにかく辞めないことである。
民間企業にお勤めの方々から、
公務員はやめさせられねえじゃないか!
辞めることなんてないじゃないか!と、
お叱りをうけそうだが、
これからは、そうもいかず、リストラもあり得ると、著者はいうのである。
私はというと、
公務員となって働き続けること、はや◯◯年。
皆が思うほど楽でもなく、辞めたい辞めたいの毎日だ。
ここらでいっちょ、何か武器を身に付けて、
50歳で独立!てなことにならないかなと、
見えもしないピラミッドの上の方を見あげて、
今日も、やっぱりいつもの仕事をもくもくと頑張る私なのでした。