dokusyo

本を読んで社会をのぞき見

読書記録・本のおすすめ・その他もろもろ

『人はなぜ逃げおくれるのか』広瀬弘忠

人はなぜ逃げおくれるのか ―災害の心理学 (集英社新書)

人はなぜ逃げおくれるのか ―災害の心理学 (集英社新書)

3月11日の地震で、被害に合われた方々には、

心よりお見舞い申し上げます。


私は、その時、ちょうど家でテレビを見ておりました。

町を飲み込む黒い波に、ただならぬ不安と恐怖を感じました。



「人はなぜ逃げおくれるのか」


この本では、災害心理学を専門とする著者が、

災害時の人間心理に焦点をあて、

危険な状況下でとるべき避難行動を解説する。




この本を読んで、危険な状況下でとるべき行動は分かった。


だけど、

実際の災害時に、その行動がとれるかどうかは分からない。

そして、

正しい行動をとったからと言って、生き伸びるとも限らない。

多少、逃げ切る確率は上がる程度なのではないか、と思う。



私は、

災害心理学は、災害への備えや災害後の生活には役立ちそうだが、

災害時には、あまり役立ちそうにない気がしてならない。