- 作者: 竹内久美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 新書
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この本では、人間という動物に織り込まれた、
他の動物たちとは異なる、人間ならではの
内に秘めたる繁殖戦略を、大胆な仮説をもとに解説する本である。
著者いわく、
女は、いかに丈夫な子を産み、子孫を残すか、ということのために、
繁殖戦略の一つとして、男の指を見ているというのだ。
つまりは、女は男の指を見て、品定めをしているというのである。
手が好きでやがてすべてが好きになる
これは、私が大好きな川柳作家、時実新子先生の作品だ。
(日記はこちら⇒http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20091207)
新子先生は、どうやら、ホントに手がお好きなようだが、
私は、特段、指を見て男を定めるということはない。
私がこの歌が好きなのは、
ふとしたことで好きになるという感じなのだ。
しかしまあ、
繁殖戦略の一つとして指を見ているなんて言われちゃうと、
いかにも動物的で、DNAが恋をしているような気がして、
ちょっとさみしい。
そういえば、
浮気も、繁殖戦略の一つで、動物としては当たり前らしいよ。
そりゃそうか。
結婚制度といい、婚活、晩婚、少子化・・・
いろんな制度やら、しがらみやらなんやらで、
繁殖活動もたいへんだねぇ。