- 作者: 川端康成,東雅夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/07
- メディア: 文庫
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川端康成作品を読むのは、この本が2冊目で御座います。
↓一冊目はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/edit?date=20100101
二冊目にして、男と女のいろいろ集から一転、
今度は怪談集です。
怪談話というと、寒々しい空気がすーっと背中を通り抜けるような
そんな感じがしそうものなのに、、
どのお話も、
なんだか生温かく、しっとりとした空気に包まれるような感じで、
血のぬくもりのようなもを感じるから不思議です。
幽霊なるものが、本当にいるかどうか、私にはわかりません。
でも、
怪談話は、今生きている世界がすべてじゃないっていうか、
死語の世界を考えてみたり、なんとなく自分の知らない世界に触れたような感じが
むしろ、生きている自分を際立たせるような気がします。
それにしても、
仕事終わりの夜更け、帰りの電車でこの本を読んで、
いい感じにぞわーっとしてから降りるホームは、ホントいやな感じ。。。
歌とか歌ったりしながら、何度も後ろ振り返ったりしながら、家路につきましたとさ。
まぁ、私には霊感なんてないみたいなんですけどねー。