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『希望のつくり方』玄田有史

希望のつくり方 (岩波新書)

希望のつくり方 (岩波新書)

「希望」って言葉、

なんだか久しぶりに聞いたな。

それに引き換えこの本の帯に書いてある

「さよなら閉塞感」。

この「閉塞感」という言葉、

いつからか私にまとわりついて離れなくなった。

おなじみの相棒のようである。


ホント、閉塞感にさよならして、私の希望を作りたい。


この本では、

「ハッピーに暮らすこと」を目指して経済学を研究する著者が、

希望をできるだけ、実感を持ってとらえられるように、

希望とは何かを真正面から考え、

アンケートなどを通して分析し、

どのような人が、どんなときに、どのようにして希望を持つのか

といった具合に、希望が生まれる環境を明らかにしている。


そのうえで、希望は自分でつくりだすもの、と著者はいう。


希望は、

「気持ち」「何か」「現実」「行動」

の四本の柱のから成り立っている。


著者いわく、希望がみつからないとき、

四本の柱のうち、どれが欠けているのか探すとよいそう。

気持ち・・思い、願い

何か・・こうありたい、ああなってほしいという、具体的な何か

実現・・どうすれば実現する方向に近づいていくのか

行動・・そのまま、行動、です。



さてと、町はもうクリスマスですね。

新しい年も、もうすぐそこまで来ている。

私は、毎年、お正月に一年の目標を立てているのだが、

来年は、この4本の柱を意識してみようと思う。


ああ、なんだか来年は希望に胸ふくらませたいい年になりそう。