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日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 』 山本七平


この本は、奥田前会長が

「ぜひ読むように」とトヨタ幹部に薦めた本!なのだそうだ。


その内容は、そのタイトルのとおり、

著者が、故小松真一氏の『慮人日記』を引用しつつ、

自らの体験をもとに、小松氏が掲げる敗因21カ条を一つ一つ検証していくことで、

日本はなぜ破れるのかをつまびらかにする。。


日本はいまだ、敗因を捉えることを避け、明らかにしようとしないため、

その敗因を引きずったまま日本は、戦争という形ではなくても、

いつまた世界から孤立し、経済・外交・政治において敗れるかわからない。

だからこそ、敗因から学べ!!というのが会長の目的とするところのようだ。


敗因の中から、学ぶべきことは多い。


折しも、領土問題に揺れる日本。

自国の一方的見解で、隣国を非難する前にすべきことがあるのではないか。

などと思ってみる。

日本はなぜ敗れるのか。そのことをきちんと捉えなければ、


いつまでたっても日本は反省していないと隣国からいわれても仕方がないと思う。

もうどっちもどっちで、お互い様だ。なんて無責任なことを思う。


日本は、「戦争はもうしません」といって口をつぐんだきりで、

その敗因を語ろうとはしない。語らない。。。

この本を読んで客観的にみる日本は、私にはそんな風に見える。


反省のないところに、成長はない。

私たちはいまだ、負けるべくして負けた日本の中にいるのだ。


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http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20100603
また違った観点で日本をみる。。