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『努力しない生き方』桜井章一

努力しない生き方 (集英社新書)

努力しない生き方 (集英社新書)

努力ってなんだろ、どうだろ。。


できないことをやろうとするとき、

負けないぞっと思うとき、

身体にぐっと力を込めて、そして頑張るぞーとなる。


私にとって努力とは、そういうイメージのものだ。


著者曰く、

努力という感覚で頑張るとどこか不自然に力が入って、

かならず嘘っぽくなるものだ。

私はそんな嘘っぽさに違和感を覚えてしまう。

とのこと。

この本は、全編において、著者が、読者の肩をポンっと叩いて、

「なあ、力まずに行こうや。」と言ってるかのようだ。


だが、決して「楽しようや」とはいわない。

力まず、気張らず、常にニュートラルに、そういう感じ。

著者の理論は、頑張ると頑張らないの相反するものの、

なかなか微妙なバランスの上に、成り立っている。


だが私は思うに、いつもニュートラルでは車は前には進まない。

人生においては、時にはアクセルを踏まねばならない上り坂を前にすることもある。


そんなとき著者だったらどうするんだろう?


坂の上を見上げてまずは深呼吸ってとこかなぁっと思う。

楽しくなればエネルギーはまた湧いてくる。

そして、そのエネルギーで今度は何をしようとかいう気分になるのだ。

だからエネルギーというのは気分が乗らないからといってあまり出し惜しみしないほうがいい。

エネルギーは出せば出すほど湧いてくるのだ。


一歩歩けば、また一歩。気楽に行こう。

楽しんで進めば、ますますエネルギーが湧いてくる。かぁ。。


こういう生き方もある。こういう人もいる。