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『ジョニーは戦場へ行った』ドルトン・トランボ 信太英男

ジョニーは戦場へ行った (角川文庫)

ジョニーは戦場へ行った (角川文庫)

ジョニーは戦場へ行った。そして肉塊となった。

彼には、目も、口も、鼻も、腕も、脚も、ない。


でも生きている。心臓と思考は停止していない。

皮膚を通して世界を感じる、知る、理解しようとする。


一方、

戦争に行って、気がふれる者もいる。

彼には、目も、口も、鼻も、腕も、脚も、ある。


あるけれど、奇声を発したりするだけだ。

彼も、生きている。



世界には、いろんな人がいて、たくさんの人が生きている。

住む国も違うし、環境も違う。それだけでなくて、身体も違う。


皆、一人ひとり、身体が違うのだから、

きっと、世界もそれぞれ違って見えるだろうし、

生きてるってことの意味というか、生きることそのものも、

人ぞれぞれ違うのだろうな、違っていていいんだな、と思う。



「ジョニーは戦場に行った」

彼は変わり、世界は変わった。


私は、戦争に行かない。

何不自由ないようだが、でもでも、理不尽なことだらけなんだな。

でも、きっと私は、変わることができる。



私は生きて、変わり、世界を変える。