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『10人の法則』西田文郎

10人の法則 ―感謝と恩返しと少しの勇気

10人の法則 ―感謝と恩返しと少しの勇気


この本、第一章には、著者のおれも昔はワルかった話が書いてあって、


で、その後どう改心するわけ?


なーんて、『10人の法則』のなんたるかを知らずに読み進めていった私。



ところが、第2章に差し掛かり、


私はなんて本を手にしてしまったのか。。


という思いがこみ上げ、このまま読み進めるべきか否かを迷い、

ひとまず本を閉じてそのまま眠ってしまった。



私には、最後まで読む勇気がなかったのである。



著者が掲げる10人の法則とは、

あなたが感謝すべき人、10人の名前をあげなさい。
そして1年以内に10人全員にあなたの「感謝」を伝えなさい。

というものである。


しかしこれは、単なる「ありがとう運動」ではない

みなさんが口にする「感謝している」は、
じつは「感謝しなければいけない」「感謝すべきだと思っている」の意味であることがほとんどです。

あなたにできる最大の恩返し、一番喜んでもらえる感謝のしるしは何であるかといえば、
その人からいただいた恩をムダにすることなく、その恩に報いるために懸命に頑張り、
自分の夢を実現していくことです。


この本を読んで思うに、

感謝することは、自分は一人じゃない、この人のおかげで私はいるんだ、

ということをまじまじと感じることである。


つまり、その人とのつながりを受け入れることに等しい。


だから、一人で生まれて、一人で死んでいくような、そんな感覚で生きている私には、

「10人の法則」を実行することは、かなりキツイ作業なのだ。


まだまだ私の何かが抵抗し、「感謝しなければならない」といった気持ちが強くて、

本を読み進めることすら、怖くなってしまった。




どうやら今はまだ、10人もの名前を書いて、恩返しをしようなんて大それたこと、

私にはできそうにない。


だけど、いつかきっとできると信じたい。



まずは感謝したいと思った時、思った人に、素直に感謝しようと思う。


練習、練習だ。

そうして、少しずつ繋がっていくんだ。