- 作者: J・G・バラード,吉田誠一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1969/05/02
- メディア: 文庫
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久しぶりにSFものを読んだ。
この本のおかげだ。
↓
http://d.hatena.ne.jp/tetuneco/20090917
薦められた本を素直に読む。
この素直さをほかの場面でも生かせたら・・・
そう思えてならない。
さて、思い返せば、
この前、SF小説を読んだのは、いつだろう。
ホーキングの考えに迫ってみたり、
ホンモノの宇宙に思いをはせたりもしたが、
(→宇宙に初めて迫る人は、この本が読みやすくていいと思う。)
空想の未来の世界は、久しぶりだ。
現実の世界では、
科学が発達して、臓器の移植が可能になった。
私の臓器を誰かに提供するとき、
私の生はどうなるのだろう。
なーんて、考えたりする。
哲学。大好き。
SF小説の世界では、現実ではありえないような、
でも、現実に起きるかもしれないような、
そういう設定を自由にできる。
そして、ますます自由に哲学できる。
この本では、
人間の進化か頂点を極めたのち、徐々に退化を始め、
睡眠時間がどんどん長くなる世界
超音波により、音楽を楽しみ、「声」による音楽が締め出された世界
手術により眠ることを失った男たちの行く末
海が消滅して死にひんした地球
などが描かれている。
とはいえ、描かれているのは、未来の世界そのものではなく、
そこに生きる人々である。
無理な設定によって、人間の限界が見える気がする。。
でもSF小説って、
普通にわくわくして読んでもいいよな気も・・・
ああ、もっと気楽に本が読めたらな。