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人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))

人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))

著者は、教育心理学及び性格心理学を専攻し、

本の背にある写真が、妙にいい人らしさを醸し出している。


私は人づきあいが苦手だ。

だから、こんなに本を読んでいる。

人より本が楽だということだ。。

集団のなかにいることを苦痛に感じる人は、

自分だけが他人と違っているという思い込みが強い傾向にあります。

そして、こうした人は、自分が他の人と違っていることを

過度に気にします。

他の人と変わっていないかをしきりに心配します。

そうすると無意味なことをおそれる心理ができてしまいます。


そうか、私は、変わり者を自称しているが

ふむふむ、これは思い込みなのだろうか。

(君は本物さ!との友人知人のつっこみが聞こえるようだ。)


そして、皆が自分を見ているのではなく、

私が皆を見ているんだな。



皆を見て、皆を通して自分を見る。

要するに、気にしすぎ。。

そのわりに、私って、KYだよねー。。

「友達に優しくする」と「他人のことを考えてあげる」などは、

まず、「自分を大事にすること」が

しっかり身についていないと、本当のものにならないのです。

そうでないと、「やさしさ」とか「思いやり」は、

自分を大切にすることではなく、

自分を犠牲にすることであると

誤解してしまいます。


私のKY対策は、犠牲しかないと思っていたのを

見事に見抜かれました。あっぱれです。。


人間関係に悩んで、くよくよと考えている状態は、

自転車でいえば、とまってしまっている状態です。

考えることで心のバランスを取り戻そうとすることには、

無理があるのです。

まずとにかく、一定のスピードで動きだすことが必要なのです。

それは、日々提起される課題をきちんとこなしていきつつ、

なによりも自分の好きなことを始めることです。


好きなことってなんだろとか、

考えてたらだめなんだね(笑)

この世界は、自分が有能であることを示すための場ではありません。

ただ、そのときそのときにこなしていくべき課題があるだけです。


今日も、1日元気だった。

やるべきことはやっただろうか。


タイトルほどは、内容は暗くありません。。

人見知りでないあなたが、人見知りのあの人を知るために、

参考になる本だと思う。。