- 作者: ジョン・イッツォ,栗木さつき
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2008/08/21
- メディア: 単行本
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私にとって、本を読むことは、人に会うことと同じだ。
本を読めば、著者と語り、考えや知識を得ることができるし、
登場人物に会うこともできるからである。
そもそも、今のようにひっきりなしに本を読むようになったのは、
数年前、いい年をして、研修&寮生活をしなければならなくなったとき、
本を読んでいれば人から話しかけられずにすむし、
一人でいてもおかしくないと思ったからだ。
つまり、自分に壁を作り、守りの態勢に入るためだった。
その私が、本を読み続けるうちに、
本を読むことは、
人に会うことだと思うようになったのだからおかしな話だ。
じゃあ、リアルに人と会えば?と言われればそれまでなんだけど。
でも、「なるほどなー」とか、「そうだったのかー」とか思えて、
「あなたに会いたかった」って、
思えるような人には、そうそうリアルに会えるもんじゃない。
でも、本には魅力的な人がいっぱいー。
だから今日も、私は本を読んでいる。
もう、人に話しかけられたくないからではない(笑)。
さて、この本だが、
米国とカナダの各地に住む1万5千人に、
「これまでめぐりあったことのある、ご高齢の賢人といえば、だれですか?」とたずね、
推薦された1千人に予行インタビューを行い、このうち賢人として235人がさらに推薦された。
こうした人たちから話を聞き、そこから生きる秘訣を学ぶこと目的とした本である。
したがって、235人の賢人と会える本である。
とはいえ、235人分のコメントを読むわけではない。
実際には、賢人の言葉から得た生きる秘訣を5つの秘密として整理している。
ご安心を。
では、気になる5つの秘密は?
第一の秘訣ー自分の心に忠実であれ
第二の秘訣ー思い残すことのないように生きよ
第三の秘訣ー愛になれ
第四の秘訣ーいまを生きよ
第五の秘訣ー得るより与えよ
読めばなるほど、そりゃそうだろうと思うことばかりであるが、
どれもこれも、わかっていてもなかなか実行できないことばかりではないだろうか。
私はまず、「第三の秘訣ー愛になれ」を実行したい。
ここで言う愛とは、感情ではなく、愛情をそそぐ人間になるという選択を指す。
愛になれという第三の秘密は愛を感じることではない。愛を選択することだ。
この秘密を実践するには、まず、自分自身を愛する選択をしよう。
自分を愛する選択をしたら、注意深く自分に栄養を与え、
わが身を励ます方法をとってみよう。
人間の身体は食べたものからできているとよくいわれるが、
人間の心は思考したことから成り立っている。
人は一日に平均して四万五〇〇〇〜五万五〇〇〇回の思考をおこなっている。
心のなかでノンストップの会話を続けているのだ。
だれもが一日中自分に話しかけており、その大半は良性のものだが、
思考は自分のとらえ方に大きな影響を及ぼす。
これを読んで、自分をダメ人間呼ばわりするのは、やめなきゃな。。。と、大大反省。
大丈夫、大丈夫と唱えながら、
毎日、いい日を過ごしていきたいと思う。
私が愛になる日は、いつかきっと来るはずだ。