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田舎暮らしができる人 できない人 田舎暮らしができない人は、都会暮らしもできないような気も・・・

田舎暮らしができる人 できない人 玉村豊男

田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)

田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書)

私、田舎暮らしには、かなりの憧れがあります。


いつか、山の中で自給自足の生活したいなぁなんて、ほんとよく思う。


でもでも、ただ、こもりたいだけで、田舎暮らしは関係ないかもしれない。
だって、今の生活で十分田舎暮らしだし(笑)

私は仙人になりたいのかもしれない。



さて、この本は、実際に、都会から田舎に移り住んだ著者の体験に基づいて書かれています。
なので、今はやりの田舎暮らしを無理に煽るようなところもなく、

一実例として、参考にするには、とてもよい本だと思います。


著者いわく

「ひとり遊び」ができる人は田舎暮らしに向いている

のだそうです。

私は、合格だな。う、嬉しいような。嬉しくないような。。
ああ、いいなぁ田舎暮らし。


この本を読むと、田舎暮らしも、大切なのは人とのコミュニケーションであり、そういう意味では、結構いろいろと大変なようです。

それと、田舎暮らしをすると、のびのびほんわかみたいななにもかもから解放されるかのような、そんな錯覚に陥りがちですが、そうでもない一面もあるようです。

そりゃそうですよね。


また、田舎にかかわらず、暮らし全般にいえることなんでしょうけれども、

死ぬまで過不足なく収入維持し、最後まで無駄なくおカネを使うのは、人間にとっていちばん難しいことなのかもしれません。

と著者はいいます。



確かに、今の社会では、どこへ行っても、お金がなくては生きていけません。
それは、田舎暮らしも同じこと。
そして、お金というものは、人と人との間を回ってくるものですから、私たちは、お金を媒介として、誰かとかかわらずには生きてはいけないのです。

あたりまえですけどね。


どこへ行っても、それこそ、仙人にでもならない限り、何かしらの煩わしさは覚悟が必要なようで、田舎暮らしを、今の生活からの逃げ場としないで、

新たな自分のスタートとして捉え、展開していかなくちゃいけないんだなーって思った。